救護体制
今大会ではモバイルAED隊・FR隊及び、コース上救護所6カ所(往復12カ所)、会場救護所3カ所を配置し、万全の体制を用意します。
モバイルAED隊とは?
AEDを持った救護スタッフ(救急救命士)が自転車に乗り、コースを巡回します。
FR隊とは?
ファーストレスポンダー隊(FR隊)は、コース上でランナーの皆さんを監察、一時救命措置を行います。
救護対応について
・競技中、体調に異変を感じた場合は無理をせず、直ぐに競技を中止してください。
・赤いウェアを着用した救護スタッフがコース上を巡回します。
・具合の悪そうなランナーや、傷病者を発見した場合は、近くの救護スタッフへお知らせください。
・家庭用常備薬(胃腸薬、感冒薬、 湿布等)の用意はございません。また、コールドスプレー、消炎鎖痛剤等での処置も行いません。必要な方は各自でご用意ください。
・レース中、救護スタッフから援助を受けた場合、最終的に走行持続可能かどうかは健康状態をみて、現場の救護スタッフが判断いたします。走行不可能(強度の脱水・ケガ等)と判断した場合は走行中止を指示することがあります。必ず指示に従ってください。
救護スタッフの見分け方
救護スタッフは下記のような恰好をしています。コース上や会場で傷病者を発見した場合はすぐに声を掛けてください。
足が攣った時に役立つセルフストレッチ
アキレス腱とふくらはぎを伸ばすストレッチ①
足を後ろへ引いて胸を張り、ゆっくり前に体重をかけます。
力をぬいてゆっくりやりましょう。
アキレス腱とふくらはぎを伸ばすストレッチ②
道路の路肩等を使ってつま先をかけてゆっくり重心を前に体重をかけます。
無理はせずに。ゆっくり。ゆっくり。
もも裏側を伸ばすストレッチ
立った状態から、足を一歩前に出してつま先を上げお尻を後ろに突き出すようにももの裏を伸ばしましょう。
ストレッチ後は、スポーツドリンク等で水分・電解質の補給がおすすめです!
医療機関受診について
保険証の持参について
救急搬送や医療機関を受診する場合があるため、必ず保険証を持参してご参加ください。
なお、保険証不所持で医療機関を受診した場合は、全額負担(10割負担)となる場合があります。
大会当日の医療機関受診について
大会当日、会場内・コース上で具合が悪くなった時は近くにいる救護スタッフまたはスタッフにお声掛けください。
なお、ご自身で医療機関に連絡する場合は、お住まい地域の「総合病院」や「休日医療機関」などへご連絡お願いいたします。
会場付近エリア(大磯町・二宮町)の「休日医療機関」は、当番医(当番制)で実施しております。
そのため、地域住民の診療に影響がでる恐れがあるためご連絡はお控えください。近くの総合病院へご連絡お願いいたします。
体調管理
レースに臨む前の体調管理について
『天候と脱水、低体温症の関係』
気温が高ければ脱水・熱中症になるランナーが多くなり、気温が低ければ低体温症になるランナーが増加します。天候の変化などに備えて通気性、保温性、吸湿性、放湿性などが異なる着替えをもう一枚用意しましょう。
『低体温症』
体温が35℃を下回ってくると全身の震えが出てきます。これよりも体温が下がると不整脈、筋肉が硬直するような症状で歩行困難が出てくる、意識低下がみられるなど緊急を要する状態となります。このような症状が出てきたらすぐに防寒着を着てください。すぐに体温を上げることが非常に大切です。
『熱中症』
汗を大量にかき、水分補給が不足すると身体に熱がこもり中枢機能に異常があらわれます。
めまい・脱力・顔面蒼白・呼吸回数上昇・筋肉痛などから、頭痛、吐き気、意識低下など軽傷から重症の症状まで様々なものがあります。
熱中症を防ぐためには、こまめに水分をとることが大切です。しかし多すぎると水中毒になるため注意してください。
水分が失われて体重が2〜3%減ると、運動能力や体温調節機能が低下し、熱中症になる可能性が出てきます。運動による体重減少が2%を超えないように水分を補給しましょう。また、大会前には塩分摂取を少し増やしましょう。
『脱水症状』
吐き気・嘔吐や、頭痛、手足の痙攣、倦怠感、体温の上昇などが見られます。私たちの体は、私たちが感じることなく1日で900mlも水分を気道や皮膚から喪失するといわれています。これは不感蒸泄と呼ばれるもので、発熱時や過換気でさらに増加します。
気温の高い春〜秋に行うマラソンは冬に比べて脱水になる確率は高くなります。冬でも脱水にならないためにはこまめに水分補給をする必要がありますが、飲み物はできるだけスポーツドリンクなど塩分が0.1%〜.2%程度含まれた飲み物を飲むようにしましょう。(湘南国際マラソンではスポーツドリンクを準備しています。)
『筋肉痛・関節痛の対応』
マラソンの最中に太ももや膝、ふくらはぎなど足が痛くなってしまうと、どのような応急処置をしてもすぐに痛みをとることは難しいです。その時は少し立ち止まってストレッチやマッサージをしましょう。
冷却スプレーなどの消炎鎮痛剤は痛い部分にスプレーをかけたり、塗ったりしてもすぐに痛みがなくなるような効果はあまりありません。むしろ走り終わった後に使用することで効果が得られます。
走っている最中に転倒して打撲をしたり、段差などで踏み外して捻挫をする事がまれにあります。このような時は、すぐに怪我をした部分を冷やしましょう。患部の冷却は腫れを抑えることが出来ます。
レース中の注意事項
●レース中は水分補給を心がけましょう。
●体調に異常を感じたら、早めにレースをやめる勇気を持ちましょう。
●ラストスパートは急激に心臓に負担がかかる危険な走り方ですので、余裕をもってフィニッシュしましょう。
マラソンに取り組む市民ランナーの安全10か条
日本体力医学会ガイドライン検討委員会
(公財)日本陸上競技連盟医事委員会
1.普段から十分な栄養と睡眠をとりましょう。
2.喫煙習慣をやめましょう。
3.メディカルチェックを毎年受けましょう。
4.生活習慣病がある方は、かかりつけ医とよく相談しましょう。
5.計画的なトレーニングをしましょう。
6.気温、湿度に適したウエアの着用と、適切な水分補給をしましょう。
7.胸部不快感、胸痛、冷や汗、フラツキなどがあれば、すぐに走るのを中断しましょう。
8.足、膝、腰などに痛みがあれば、早めに対応しましょう。
9.完走する見通しや体調に不安があれば、やめる勇気を持ちましょう。
10.心肺蘇生法を身につけましょう。
スタート前チェックリスト
(公財)日本陸上競技連盟医事委員会
安全にレースをはこぶために、レース当日の体調をスタート前にチェックしましょう。
下記項目(1〜8)の中で、1つでもあてはまる項目があれば、レース参加を中止するか、慎重にレースに臨んで下さい。
①熱がある、熱感がある。
②疲労感が残っている。
③昨夜の睡眠が充分にとれなかった。
④レース前の食事や水分をきちんと摂れなかった。
⑤かぜ症状(微熱、頭痛、のどの痛み、咳、鼻水)がある。
⑥胸や背中の不快感がある。動悸・息切れがある。
⑦腹痛、下痢がある。吐き気がある。
⑧レース運びの見通しが立っていない。
ナンバーカードを受け取ったら、緊急時の連絡先、その方の電話番号をナンバーカードの裏面に書いておきましょう。