世界で最初のランナーに
なりましょう
マラソン大会をなんども走っているランナーには、当たり前に見えるかも知れませんが、マラソンが初めての人はびっくりします。コース途中の給水ポイントに散らばる膨大な数の使い捨てカップ、カップ、カップ。
飲み切れなかった水とともに捨てられ、踏みつけられ、風に飛ばされていきます。
選手がレース中にひと口の水を飲むために、プラスティックでできた大量のカップと、水の入ったペットボトルが消費されています(*3)。
資源の無駄使いはもとより、いま世界的規模で問題になっているプラスティックごみによる海洋汚染はさらに深刻です。
また、焼却すればそれはそれで気候変動の要因になります。
△踏みつけられ散乱したカップ
△1つの給水所から出るゴミ
湘南国際マラソンは考えました。
世界中のマラソン大会で使い捨てカップとペットボトルを使わないようにすれば、将来のために、子供たちのために、地域のために、地球環境のために役立つのではないか、と。
2022年、湘南国際マラソンは世界最初の試みを行います。
給水ポイントにはこれまでのように、水の入ったカップは置いてありません。
選手のみなさんはマイボトルに水かスポーツドリンクを入れ、そのボトルを携帯してスタートしてください。また、マイカップも携帯しましょう。マイボトルとマイカップ、これが湘南国際マラソンの新ルールです。
大丈夫です。コース上には500ヶ所以上の給水ポイントを設けてあります。そこには水とスポーツドリンクの入ったジャグ(給水器) があり、ご自身でマイボトルに補充ができます。またマイカップを使ってその場で飲むこともできます。
われわれの将来を考えたこの新しい試み〈テイクアクション〉による「マイボトルで走りましょう」が、日本中のマラソン大会に広がり、そして世界中のランナーがマイボトルで走る日はそう遠くないはずです。
2022年2月20日、湘南国際マラソンで世界最初のマイボトル・ランナーになりましょう。
ボトルへの補給ができる給水ポイント
コース上には50tの水量と5,000個の蛇口をご用意します。
この500ヶ所以上に及ぶ給水ポイントは平均80mおきにランナーを出迎えます。
20ℓステンレスジャグ
スポーツドリンク、
お楽しみドリンクの給水ポイント
65ℓステンレスバケツ
ウォーターポット
ボランティアがランナーの
マイボトルへ補給する給水ポイント
※第16回大会では感染症対策の為、実施しません
▽これからの湘南国際マラソン(イメージ)
具体的な施策
①ペットボトル31,500本 | → | 全廃 |
②紙コップ・プラカップ50万個 | → | 全廃 |
③フィニッシュ後配布ペットボトル(26,000本) | → | 全廃 |
④上記①~③に伴う梱包段ボール、ゴミ袋、ゴミ箱 | → | 大幅減 |
⑤参加Tシャツ | → | ペットボトルリサイクルによる繊維を使ったTシャツ。今後のエコイベントへの参加ユニフォームとなります。 |
⑥スタッフウェア | → | ペットボトルリサイクルによる繊維を使ったウェア。使用後は回収し、リユースを基本とします。 |
⑦荷物袋 | → | 植物由来の素材活用。使用後のリサイクル。 |
⑧大会プログラム | → | 大幅なページ数削減と電子化 |
⑨容器・包装など | → | 植物由来の素材活用。リターナブルの仕組み導入。 |
⑩エコ・フレンドシップ | → | 資源分別ステーション、エコ・ランナー、エコ・スイーパー |
今大会から取り組む「給水システム」を導入することによるCO2削減効果は、約6トンとなります(= 上記図表①②③④の合計値)
これは、500㎖のペットボトルに使われている資源を、約17万本分削減した場合と同等の効果となります。
▽上記を通じた、SDGsへの貢献
50tの水をランナーに提供できる給水システムは
地域の防災にも役立ちます。
藤沢市・茅ヶ崎市・平塚市・大磯町・二宮町と湘南国際マラソンは年に一度の防災訓練日と位置づけ、被災地に水を運ぶ訓練をします。
災害が起きた際に実働できる給水プラットフォームになるように努力します。いずれはしっかりと防災協定を締結し、地域に貢献していきたい。
※現在コロナ禍により準備が停止しております。準備が進み次第改めて大会公式ホームページにて掲載させていただきます。